本日、こちらの本を読みました。
こちらの記事では、
本書についての要約や、誰向けの本なのか?
という点について、紹介できればと思います!
まだ、読んでいない方については、
こちらの記事を読むことで、本書の論旨を知ることができます。
また、読んだけれども、
結局何が言いたいのか、わからなかった、という方についても、
理解の助けになれば幸いです。
超簡単な書籍紹介
この本を一言で説明すると、
働き方をどのように変化させればいいのか、ヒントが詰まった本 です!
構成としては、下記のようになっています。
②①に変化によって引き起こされる変化のイメージがわくように、
何人かの未来のライフスタイルを物語形式で紹介。
③上記の変化に対して、3種類の働き方のシフトが必要だと述べる
どんな方にオススメなのか?
・何か働き方を変えないといけないとは思っているが、どう変えたらよいのか、指針が決められない方
上記のような方々にオススメかと思います!
著者の方の紹介
「リンダ・グラットン」というイギリスの組織論学者、コンサル出身の方が著者です。
こちらの方は、「ライフ・シフト」という本も出しておりまして、過去記事で紹介済みです。
そのため、著者の方の詳細が気になる方は、過去記事を参照ください。
【あらすじ・要約】「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」を読んで
本書の目次
プロローグ 働き方の未来は今日始まる
序章 働き方の未来を予測する
第1部 なにが働き方の未来を変えるのか?
第2部 「漠然と迎える未来」の暗い現実
第3部 「主体的に築く未来」の明るい日々
第4部 働き方を<シフト>する
エピローグ 未来のために知っておくべきこと
気になる目次タイトルはありましたでしょうか?
得られる学び
ここでは本書の要点でもある、
働き方を変える5つの要因、3種の働き方のシフト、についての具体的な内容をまとめます。
働き方を変える5つの要因
5つの要因について、順番に解説していきます。
なお、5つの要因とは下記です。
・要因② グローバル化の進展
・要因③ 人口構成の変化と長寿化
・要因④ 社会の変化
・要因⑤ エネルギー・環境問題の深刻化
要因① テクノロジーの進化
こちらの要因をさらに細分化して、本書では論じられております。
いくつかをピックアップしてさらに解説します。
1.テクノロジーが飛躍的に発展する
このトレンドは今度も続くだろうと、本書では予想されています。
これを裏付ける出来事としては、
例えば、中華製スマホの台頭とかですかね?
私は、OPPOのRenoAという製品をつかっているのですが、
全く問題なく使えています。
そして、Renoの最新版でたのですが、ほぼ値上げなしですね。
素人なので、スペックとか細かくわからないのですが、
この値段で、4,800万画素のアウトカメラってすごいのでは…
こういった傾向が今後も続き、
安い値段で、オンラインにアクセスできる環境は、より整備されると考えられます。
世界の50憶人がインターネットで結ばれる
コロナも影響し、世界中の人々がインターネットで結ばれる度合いはより深まりそうですよね。

フィリピンとかでも、オンラインで議会が開かれたりしてるんですね…
地球上のいたるところで「クラウド」を利用できるようになる
これは、日本でもSaaS企業が台頭しまくっていますし、
わかりやすい変化ですね。
生産性が向上し続ける、テクノロジーが人間の労働者にとって代わる
これは、工場の自動化ですね。

もう少し未来の話ですが、半分くらいは仕事がAIに代替されるという話は有名でうすよね。
「ソーシャルな」参加が活発になる
YouTuberのコンテンツ細分化(面白系とかビジネス系とか、キャンプ系)で、ユーザー発のコンテンツがどんどん増えていますよね。
そして、ビジネス系YouTuberであれば、
教材等のコンテンツ提供や、オンラインサロンの場の提供が盛んになっていることから、「社外のアイデアや活動を取り込んだオープンイノベーションが盛んになる」兆しが見えつつあるな、と思います。
メガ起業家とミニ起業家が台頭する
GAFAのさらなる巨大化の一方で、米国のフリーランス人口は35%に達しています。

「人口知能アシスタント」が普及する
皆さん、GoogleHomeとか、SiriとかAlexaとかの、
いわゆる「人工知能アシスタント」にどんなイメージですかね?
おそらく、まだ使い物にならないという印象ではないでしょうか。
下記動画を見ると、結構印象変わるかと思います。
36分あたりから、人工知能が電話して美容院に予約を取ります。
人工知能アシスタントは、
「店員と会話して予約することができる」レベルまでは到達しています。
要因② グローバル化の進展
こちらももう少し細分化して、説明していきます。
中国やインドに代表されるような新興国の台頭
ゴールドマンサックスの調査で、2050 年までに中国の経済力はアメリカに並び、インド、ロシア、ブラジルも世界 ベスト 10 以内に入るだろうと予測されています。
世界のさまざまな地域に貧困層が出現する
グローバルな市場で求められる高度な専門技能をもたず、
そうかといって、高齢化が進む都市在住向けサービスのニーズにこたえる技能と意思がない人たちが下層階級になる。

望む、望まないに関わらず、
日本も「格差社会」ないしは「階級社会」に突入し始めています。
自己責任論で片づけることは正しくないような気がしますが、
それは政治の問題ですので、自分でできるだけの努力をするしかないんでしょうね…
要因③ 人口構成の変化と長寿化
こちらも細分化して紹介していきます!
Y世代(1980~1995生まれ)の影響力拡大
これらの世代の特徴としては、ワークライフバランスを重んじ、仕事に面白さを求める傾向が強い。このような特徴をもとに労働環境を変化させる。
Y世代とか、Z世代って何?という方は、こちらもご覧ください。

寿命が長くなる

要因④ 社会の変化
こちらも同様に説明していきます。
女性の力が強くなる

緩やかに増加という感じですが、
本書では、このトレンドが続くとされています。
幸福感が弱まる
これは面白いですね。
日本でいうと、年収800万円が幸福度の限界点のようです。
要因⑤ エネルギー・環境問題の深刻化
こちらも細分化していきます。
エネルギー価格の上昇
例えば、原油はあと50年ほどしか持たないとされています。
持続可能性を重んじる文化が形成され始める。
最近活気づいている、SDGsの取り組みですね。
働き方のシフトについて
ここまで解説してきたのが、未来に起こる変化です。
それでは、この未来に備えて、
どのように働き方を変えていけばいいのでしょうか?
第1のシフト ゼネラリスト→連続スペシャリストへ
第1のシフトは、
今まで、日系企業中心に、会社内でJOBローテーションを用いるなどして、
ゼネラリストを育成してきましたが、これが通用しづらくなるとされています。
・なぜゼネラリストではだめなのか?
ゼネラリストが大量に育成されていたのは、
社員がその会社でしか通用しない技能や知識に磨きをかけるのと引き換えに、会社が終身雇用を保障する、という契約があったからです。
しかし、終身雇用は崩壊が近づいているため、方針転換が必要なのです。

連続スペシャリストとは
上記のことから、未来で成功したければ、高度な専門技術が必要です。
未来に価値がある技能と知識が何なのか?考え、
加えて、リスク回避のために、複数の専門分野に習熟しなくてはならない。
このことを
「連続スペシャリスト」と本書では紹介しています。
第2のシフト 孤独な競争→「協力して起こすイノベーション」へ
グローバル化が進展し、世界中の人々が結びつく時代には、イノベーションと創造性が極めて重要になります。
そして、真のイノベーションと創造を成し遂げようと思えば、個人レベルではなく、大勢の人たちの能力とノウハウ、人脈を統合することが不可欠と解説されています。
具体的には、
人脈を統合するためには、3種の人的ネットワークが必要だとしています。
下記に説明いたします。
頼りになる同志「ポッセ」
いつでも力になってくれる仲間。
距離や合う頻度は関係なく、
比較的小人数(15人くらい)で信頼できるメンバーで構成されます。
ビッグアイデア・クラウド 大きなアイデアの源
ポッセのメンバーが、自分と近い属性なのに対して、
ビッグアイデア・クラウドに期待されるのが、異なる世界をぶつかり合わせて、イノベーションを起こすことです。
距離感としては、友達の友達くらいの距離感で、メンバーが多ければ多いほどよいとされています。
自己再生のコミュニティ 支えと安らぎの人間関係
現実の世界で頻繁に会い、一緒に食事をしたり、冗談を言って、笑いあったり、くつろいだ時間を過ごす仲間。
参加するコミュニティがことごとくオンライン上のものになりかねないため、温かみのある人間的な絆は、これまでよりも意識的にはぐくむ必要があると説明されています。
第3のシフト 大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ
やりがいと情熱を感じられ、前向きで充実した経験を味わえる職業生活への転換がひつようだと論じられています。
これは非常に難しい問題ですが、
重要なのは、1人1人が働く上で何が最も大切なことを内省し、
働き方の選択肢を十分に理解し、選択を放棄しないことだとあります。
いかがだっとでしょうか?
ここまで読んでみて、内容が気になるという方は、ぜひ購入を検討してみてください。
すでに、読了済みの方は、
このワークシフトの後に発売された、「ライフ・シフト」も読んでみてください!
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